マイクロソフトのビジネス

 しかし、われわれにとって最も挑戦しがいがあり、また最も期待できる変化は、広告を収入源とするサービスとソフトウェアが登場したことだ。この新しいビジネスモデルは、われわれやその他の企業が革新的な製品を開発し、提供し、収益化する方法に抜本的な影響を及ぼす可能性がある。最終的に、どの市場の、どのソフトウェアがこのモデルを採用することになるのかはまだ分からない。しかし、このモデルには莫大な利益をもたらす可能性がある。

Appleも同様だ。Appleは「.Mac」「iPod」「iTunes」を利用して、ハードウェアとソフトウェア、サービスを統合し、ユーザーにシームレスなエクスペリエンスを提供するといううらやましい仕事を成し遂げた。しかし、外部の開発者が重要な製品やビジネスを構築できるようにすることには、同社はあまり力を入れていないように見える。

その大半はデータを共有するために、何らかの形でRSSを利用している。XMLやREST、WSを使って、複数のウェブアプリケーションをリミックスしたり、融合させたりしているものも多い。マッシュアップの興味深い例としては、地図と賃貸アパート情報を組み合わせたもの、単独で利用されていたシステムやデータにRSSフィードを載せたものなどがある。開発作業の途中で何らかのツールやライブラリが必要になったとき、開発者はインターネットを検索し、必要なものをダウンロードしてくることができる。ウェブ上になければ、新しいものを開発したり、既存のものを組み合わせてもよい。それを実際に使ってみて、さらに調整を加える。重要なのはスピード、シンプルさ、そしてゆるやかな結合だ。

ビジネスの世界でのWebServiceは、なかなか普及が進まないが、
ユーザ主導のサービスという観点では、サービス連携が進展している?



直感的にいって、プラットフォームの分野には、迅速な革新の条件であるスピード、シンプルさ、そしてゆるやかな結合を損なうことなく、こうした機能を開発者に提供するチャンスがある。