解説:Intelの仮想化技術「Vanderpool Technology」とは - @IT

現在のソフトウェアのみによるVMMは、複数OSを切り替える際のオーバーヘッド(特権的なアクセスが必要な際に生じるオーバーヘッド)により、本来の性能が発揮できない場合がある。また、本来共有されたハードウェア・リソース上で動作させることを前提としていないOSを、仮想化されたハードウェア上で動作させるための改修(パッチ)が必要になることもある(XenSource が開発中の仮想マシン技術「Xen」はゲストOSにパッチを適用する必要がある)。OSにパッチをあてるというのは、その行為そのものが脆弱性の要因になる可能性もある。またパッチのあたったOSには、そうでない通常のOS向けに提供されるセキュリティ修正プログラムが適用できない、という問題がある。Vanderpool Technologyは、ハードウェアでVMMのアクセラレーションを行うことで、複数OSを実行した場合の性能を改善すると同時に、無改修で既存のOSをそのままVMM上で利用可能にすることを助けるものだ。